2018年年始からの東南アジア旅行22日目。カンボジアのシェムリアップ滞在中。
電動バイクでアンコール遺跡群を回ったけど、ちょっと後悔したという話です。バッテリーがすぐ切れたり、非力だったり、交通マナーがアレだったりといろいろ大変でした。
前回:シェムリアップのKFCで昼食&metfoneのデータ通信開通
電動バイクレンタル
アンコール遺跡群は先日トゥクトゥクツアーで回ったけど、7日券がまだ使えるので一人で回ることにしました。自転車はきつそうなので電動バイクをレンタル。
レンタルバイク店はシェムリアップ市街地のあちこちにあります。今回利用した店では、1日レンタルで12ドルでした。
カンボジアでは125cc以下のバイクは免許不要らしいですが、国際免許証を持っていたほうが安心。日本出国前に取っておく必要がありますが。
店の人にはフル充電で30kmくらいは走れるよと言われました。
緑色だけど有名なGreen Eバイクというやつではないみたい。あっちは無料充電スポットが利用できるので便利そう。こいつは店でバッテリー交換するしかない。
乗ってみた感想
原付スクーターを電動化したような代物でグリップをひねれば走る単純な仕組み。ウィンカーやライト、クラクションのスイッチは一般的なバイクと同じ位置にあります。
最初の加速が鋭いです。停止状態から勢い良く発進できます。でも、最高速は大したことがなく、フルスロットルでも36km/hあたりで頭打ちに。
リミッターが効いてるのかな?それともパワーの限界なのか?
50ccの原付スクーター(ガソリン車)に比べると大分非力な感じです。電動アシスト自転車以上原付未満。でも軽いのは良いね。あと静か。ほとんど音がしない。
椅子が硬くて数分でお尻が痛くなるのは残念。シェムリアップ市街からアンコールワットの間の道は、舗装されているものの路面状況が悪くボコボコ。あまりサスペンションが柔らかくないみたいでゴツゴツとした衝撃が伝わってきます。
バッテリーの問題
電動バイク一番の欠点はバッテリーの持ちが良くないこと。スイスイ走っているとあっという間に減っていきます。したがって長い距離を走るのは厳しい。
↓モニターに電池残量が表示されています。満タンだとこんな感じ。
アンコール遺跡群の小回りルートを気になった遺跡に寄りながら移動しました。バッテリーが心配なので20km/h台で道の端っこを大人しく走ったのですが、市街地に帰ってくる前に残量が僅かになり、危うく帰りつけない所でした。
借りた店に着く頃には停止寸前で、速度も10km/h程度しか出なくなってました。ほんとにギリギリ危ない所でした。
うーん、これなら普通のガソリンで走るバイクのほうが良かったかなぁと。航続距離を考えると遺跡巡りには厳しい気がします。
一応自転車のペダルが付いているので残量ゼロになっても人力で走ることはできます。しかし、こいでも全然前に進みません。ほぼ飾り。降りて押して歩いたほうがマシなレベル。
日本と違う交通事情
カンボジアの交通マナーというか、地元民の運転のクセを理解するまでは道を走るのが怖かった。慣れればなんとかぶつからないように走れますが、やっぱり怖いよ…。
カンボジアは日本と違って右側通行ですが、それ以前にドライバーの意識が違いすぎます。
こっちの人は信じられないくらい運転が荒い。左折しようとして中央線によってから曲がり始めたら、後続車が左から突っ込んできたりとかもう何でもあり。
さらに信号がない交差点が多いので怖いです。
左右から来た車・バイクにぶつからないようにしなければなりません。クラクションを鳴らしつつ、上手に回避しましょう。相手は九割方止まってくれません。
こっちが一時停止してもいいんですが、カンボジアには道を譲るという習慣がなさそうで、後ろから来たバイクに追突されるリスクがあるんですよね。どうすりゃいいんだ一体!交通ルールも何もないカオス状態です。
ネットの情報によるとカンボジアではほとんどのライダーが無免で乗ってるらしいです。交通教育を一切受けていないということ。その状況を追認したのか知りませんが数年前に法律が変わって125cc以下のバイクは免許不要になったとか。
そりゃ道路が修羅場になりますわ…。しかもナンバープレート付けずに走ってるバイク多数。
ただ、ヘルメットは半ヘルではなくフルフェイスなど安全性が高いものを使ってるのが不思議。ベトナムはみんな半ヘルだったんだよなぁ…。義務化されてるのか?
ただ、滅茶苦茶な交通事情の割に事故ってるところは見ないし、2人乗り3人乗りでスイスイ他のバイクをかわしていくし、運転技術自体は高そう。
でももうちょっと交通教育と信号などの整備をしないとなぁ。危ないですよやっぱり。
日本では滅多なことがない限りクラクションを鳴らさないけど、こっちでは自衛のために遠慮なくプップと鳴らすべし。煽ってるんじゃなく、周囲の車に自分の存在を知らせるために必要不可欠。周りを見ずに突っ込んでくる車の多いこと多いこと……。
トゥクトゥクを使うのが無難
はっきり言ってアンコール遺跡観光でバイク(電動含む)に乗るのはおすすめできません。上で書いたようになかなかリスキーです。異国で事故ったら大変ですよ。
また、自転車で回るのも大変そう。遺跡巡りをするとなると炎天下で相当な距離を走ることになるので、熱中症になるリスクがあります。
シェムリアップの市街地から遺跡まで行くだけでもかなりの距離がある。7kmくらい。しかも日本みたいに綺麗に整備された道ではなく凸凹が多い。
体力がある人、日頃から長距離サイクリングをしている人なら大丈夫でしょうけど、そうでないならやめておいたほうが良いと思います。
お金はかかるけど大人しくトゥクトゥク貸し切りで回るが吉。慣れない土地では道にも迷いやすいですし。
トゥクトゥクは宿や旅行代理店に手配してもらうのがおすすめ。自分で拾うと交渉が面倒ですし、事前の約束と違う高額請求をされる危険もあります。一度プノンペンでやられました。
たとえ公道が危険でも自分で運転して好きなように回りたいという方や、トゥクトゥク貸し切りは高いから嫌という方は、しっかりリスクを頭に入れ細心の注意を払って運転してほしいです。
特に危険な道はシェムリアップ市街地からアンコール・ワットの間。地元民がいっぱい走っていて混雑しているし、危険な交差点も多いです。
チケットがないと入れない区域、つまりアンコール遺跡群の敷地内まで行ってしまえば交通量が減るので比較的安全に走れるんですけどね。
遺跡の写真など
最後に電動バイクで観光した遺跡について。トゥクトゥクツアーで一通り回ったのですが、もう一度見たい所と、見れなかった所へ行きます。
アンコール・ワット
まずアンコール・ワットを再訪。曇っていて写真写りが良くないです。
この前時間がなくて見られなかった第一回廊の壁画を観賞。
乳海攪拌は有名ですね。阿修羅と神々が綱引きをしてます。
天井にも綺麗な模様が。お花?
アンコール・ワットをぐるっとひと回りして入り口に戻る途中、気分が悪くなってきました。とにかく暑い!素晴らしい遺跡ですが、暑さのせいで快適に見て回れないのが難点です。
軽い熱中症のような感じに。水を飲んでも治らないので市街地へ戻ってKFCで休憩。水以外に塩分と糖分を補給する必要があるようです。
というわけで、チキンとペプシで補給。ファストフードって体に悪いイメージありますけど、熱中症対策には良さそう。
夕方涼しくなってから出直し。借りた店でバッテリーを満タンのやつに交換してもらいます。バッテリーは椅子の下に入ってました。デカイです。
プラサット・クラヴァン
再び遺跡群へ走ります。まずはプラサット・クラヴァンへ。アンコール・ワットから東に走るとあります。
スラ・スラン
プラサット・クラヴァンから北へ道なりに進んだ所にある池の遺跡。
テラスから池を眺められます。
犬がいたので遠くから見るだけで帰りました。首輪がついてない犬は怖いぜ!
道中にも野犬がいて怖いんですよねぇ。道中、犬の近くでバッテリーが切れたらどうしようと不安になりました。
アンコール・トム
東にある勝利の門からアンコール・トムへ入ります。
この前見られなかった象のテラスを観光。
バイヨンを遠くから見て帰ります。
上に書いたとおりバッテリー残量が少なくなり焦りながらノロノロ運転で帰りました。
電動バイクは遺跡を周遊するにはバッテリーが少なすぎます。ガソリン車がマシ。電動にするなら遺跡内の施設で充電できるタイプのやつを借りるべし。Green e-bikeというやつ。
一応無事に市街地に戻れましたが二度とカンボジアでは運転したくないですね。カオスな交通事情でいくらなんでも危険すぎ!
命が大事な人、怪我をしたくない人は自分で運転するのはやめといたほうが良さそうですよ。お金を払ってトゥクトゥクに乗りましょう。
次回はこちら↓