2018年年始の東南アジア旅行28, 29日目の記録です。
現在タイのバンコクに滞在中。数日後に鉄道でマレーシアへ向かう予定ですが、詳細を決めていないので午前中は旅の計画に時間を使い、午後から観光をしました。
前回:ちゃんぽんを食べてからターミナル21とワットパクナムへ【18年冬旅27日目】
エーラーワンの祠
エカマイ駅からBTSに乗ります。
チットロム駅で下車するとエーラーワンの祠はすぐ近くです。
エーラーワンの祠は有名なスポットですが、3年前のタイ訪問時には訪れていなかったので来てみたかった。
今ひとつ由来も祈り方も知らないまま、お花の輪っか、お線香、ロウソクのセットを購入。
種火があるのでお線香に火を付けて、像の前の台に立てます。
一箇所に全部立ててしまいましたが、周りの人々を見ると一度に全部を立てるわけではなかったようです。
後で調べたところ、ブラフマー黄金像の4つの顔に合わせて四方向それぞれにお参りしていくとのこと。
ロウソクを最初に立て、線香は3本ずつ4箇所に立てるらしい。もう一度行かないとなぁ……。
煙がもうもうと漂う独特の雰囲気が良かったですね。パワースポットと言われるのも納得。
表記ゆれ
余談ですが、表記ゆれについて気になっています。タイ語の地名や寺院名をカタカナ表記する場合、伸ばし棒が入るパターンと入らないパターンがあります
「エーラーワン」が「エラワン」と表記されていたり、「ワットパークナム」が「ワットパクナム」だったり、「バーンスー」が「バンスー」とか。
どっちで書くといいんでしょうかね。筆者は元のタイ語が良く分かっていないので、どちらが発音的に忠実なのが分かりません。
とりあえず、一つの記事の中ではどちらかに統一して書こうと思います。
ワットサケットへ向かうも断念
エーラーワンの祠から少し歩けばサイアム駅周辺の繁華街に行けます。
ただ、この辺の店はファッション系が多いので、筆者はあまり興味をそそられないなぁ……。
適当に散策していると、3年前に訪れたワットサケットがとても良かったのを思い出し、もう一度行くことに決めました。しかし、なかなか赤バス47番が来ません。
仕方ないので歩くことに。ナショナルスタジアム駅から西へ西へ進みます。3km程度なので、歩いて行けない距離ではないです。
少し歩いて時計を見ると4時半になっていました。今から向かっても着く頃には閉まっていそうなので諦めて帰ることに。
なお、営業時間は午後5時までだったと思うのですが、ネットには7時までという情報もありました。情報が錯綜しています。
タイ国政府観光庁のページには日没までという記述も。まぁよく分からんけど明日昼間に来ればいいから帰りましょ……。
歩道橋からナショナルスタジアム側を見た写真↓
ワットサケットとは反対方向行きの47番赤バスがやって来たので、乗り込んでナショナルスタジアム駅へ戻りました。
バーツが足りなくなってきたため、サイアムエクスチェンジで両替えします。
この両替所はレートが良いことで有名。3年前にも利用しました。
なお、円を持っていけば問題なくバーツに替えられます。タイの場合、あらかじめ日本でドルに替えておく必要はありません。
少しでも節約したいなら、タイ到着後空港で交通費だけ両替して、レートの良い両替所まで移動するのがよいでしょう。
この後はアソーク駅まで移動し、周辺の路地をウロウロ散策してから宿に帰りました。
翌日。赤バスで移動
翌日。まずゲートウェイエカマイでマンゴーのデザートを食べます。
ゲートウェイエカマイを出ると目の前にBTSの駅がありますが、今日はスルー。
少し西へ歩いてバスターミナルの方へ。
このバスターミナルは長距離バスに乗るところですが、今回は用がないのでスルー。
さらに西へ進むと、バンコク内の路線バスの停留所があります。
結構多くの路線が通っているようです。時刻表は貼られていないので、目的の番号のバスが来るまで気長に待ちました。
バンコクでは赤バス以外にも様々な色のバスが走っています。
目当てのバスが来たら手を挙げるなどして乗車の意志を示しましょう。「この人は乗らないんだな」と思われたらそのまま通り過ぎてしまいます。
25番の赤バスに乗りました。そういえば、赤バスの利用法を書いてなかったですね。
乗り込むと、車掌さんがガシャガシャ小銭の音をさせながらやってくるので、運賃を払います。赤バスは定額制なのでどこまで乗っても同じ。今回は6.5バーツでした(2018年年始時点)
そして、バスが降りたい場所に近づいたらボタンを押して知らせるという方式です。なお、車内アナウンスはないので自分で現在地を確認する必要があります。
2度目のバンコクとはいえ、筆者には土地勘がなく、車窓で位置を特定することはできません。そこで、スマホのGPS機能で現在地を確認し、目的地に近づいたらボタンを押すようにしています。
なお、筆者が旅行した際には使いませんでしたが、バスの路線や時刻表を確認できるサイト・アプリがあるようです ↓
Bangkok bus, MRT, BTS – All in one Guide
ViaBus – Live Transit & Map – Google Play のアプリ
筆者の場合は、Googleマップのルート・乗換案内を使って出たバスルートを参考に乗りました。これが一番手軽かも。
赤バスにはエアコンがないですが、走行中は風が入るので耐えられないほど暑くはなかったです。
赤バスでは日本メーカー製の古い車両も使われているらしい。床も木製でレトロな雰囲気が楽しめます。ボロボロの車両を修理しつつ大事に使っている印象です。
25番のバスは、エカマイを出発するとBTSスクンビット線に沿ってサイアム駅あたりまで進み、そこから少し南下して、ラーマ4世通りに入ります。そして、フアランポーン駅の近くを通って西の方へ行くようです。
筆者は、ラーマ4世通りに入ったあたりで降車しました。
スネークファームで予防接種
ワットサケットに行く前に、スネークファームへ寄ります。
「Queen Saovabha Memorial Institute」と書かれた看板のある門を入ると、噴水のあるきれいな庭が見えてきます。
なおヘビを見に来たわけではなく、トラベルクリニックで予防接種を受けるのが目的。(筆者はヘビが苦手なので積極的に見たいとは思わない)
予防接種は噴水の奥の建物で受けられます。安価に接種できるのでバックパッカーの間では有名らしい。
世界一周する人や、東南アジア周遊をする人がまずここに来て予防接種を済ませてから各地に旅立つそうです。
前回来たときは狂犬病やA型肝炎など複数のワクチンを接種したけど、日本のトラベルクリニックで受けるよりはるかに安上がりでした。
2回目なのでパスポートのほか、診察券と接種記録の冊子を持っていきました。
今回3年ぶりに来てみたら部分的に日本語対応になっていてびっくり。「○○さん、隣の部屋へどうぞ」と日本語で名前を呼ばれたので驚きました。前は英語だったので。
隣の部屋のスタッフはタイ語と日本語の対応表を持っていました。 ありがたいですね。ここまでしてもらえるとなんか嬉しい。
前回は英語で問診が必要だったのでちょっと心細かったです。ワクチン名の英単語をメモして応対の練習をしてから行きました。
英語が苦手な日本人旅行者が多かったから、気を回してくれたのかな? 優しさを感じる。値段も安いのにここまでしてもらえて感謝。
さて、狂犬病ワクチンの効果が切れているかもしれないと思い追加接種をお願いしたのですが、必要ないと言われました。
ただしワクチンを受けていても、動物に噛まれてからの接種は必要。そうでなければまだ接種しなくて大丈夫とのこと。あらまぁ。
せっかく来たので何か受けたい。腸チフス(Typhoid)ワクチンの効果は切れているとのことなので、これだけ接種することにしました。
薬代と注射費用で450バーツ。とても良心的な価格。
窓口でお金を払ってワクチンを受け取ってから部屋に戻って射ってもらいます。おばちゃん看護士さんは注射を射つのが上手。全然痛くなかったです。
ルンピニー公園付近へ
接種終了後、ルンピニー公園まで歩いてみました。3年前には所狭しと並んでいた歩道の屋台がほぼ全滅しているのを確認。
ニュースサイトで情報は知っていたけど、やっぱり規制が強まったんだですねぇ……。
バンコクは野良犬も減ったし、良くも悪くも小綺麗な街になったなという印象。
それでも赤バスが値上げせず走りつづけているのは嬉しい。物価が上がってるのに据え置きで大丈夫なのかな? 元が取れているのでしょうか?
車両は古いままなので新車購入コストは不要でしょうけど、これだけ古いと修理費はそれなりに掛かってそうですし、車掌が乗っているので人件費も掛かってそう。
ちなみに日本のバスにも昔は車掌が乗っていたようですが、筆者の年齢だと経験したことがありません。
ワットサケットへ
今日こそワットサケットへ。15番の赤バスに乗車。ルンピニー公園西側にある病院の前から乗り換えなしで行けます。
今回乗ったバス車両は相変わらずのボロさだけど、CMを流すモニターと運転手用の後方確認モニタ―が取り付けられていました。若干近代化されてるんだね。
そこまでして古い車両を使い続けているのは、安い運賃を維持するため新車導入の出費を避けたいからなのかな?
天井に風を通すための隙間があったり、興味深い車両です。
ワットサケット近くのバス停に到着。
「Wat Saket School」という名前のバス停ですが、車内アナウンスはありません。前述のとおり、地図アプリで現在地を確認しつつ、ブザーを鳴らして降りました。
バス停から少し北に歩くと入り口の案内板があります。
英語では「The Golden Mount.」。山の上に金色の仏塔が立っています。
拝観料は50バーツ(2018年年始時点)
頂上の寺院まで、山の周囲をぐるりと回る階段を登っていくのですが、その行程も楽しい。
まず登り口では、「見ざる言わざる聞かざる」の三猿像が見られます。
三猿といえば日光東照宮の彫刻が有名ですが、日本独自のものではないようです。海外にも似たような三猿の言い伝えがあるらしい。エジプト発祥で、中国を経由して日本に伝わったという説もあるとか。
階段の横はジャングルみたいになっていたり、
人間版の「見ざる言わざる聞かざる」があったり。
沢山の鐘をガラガラ鳴らしながら登れます。
開館時間が書かれていました。
この情報によれば午後7時まで開いているらしい。一部のネット情報と異なりますね。一体どれを信じればいいのやら。
しばらく登ると眺めが良くなります。
少し離れたところにも金色の仏塔がありますね。
蓮の花がきれい。
街が見渡せます。
仏塔に到着。中に入りました。
さらに建物内の階段を登って屋上に出ると……
金色に輝く仏塔が間近に見られます。美しい!
ここからは周囲一帯が見渡せます。素晴らしい眺め。
帰る前に金箔貼りをやってみました。仏像に貼るのですが、金箔に手で触るとくっついて取れません。包んである紙越しに貼らなきゃダメなんですね。
エアコンバスで帰る
帰りはエアコン付きのオレンジバス508番を使いました。乗り場はさっき赤バスを降りた所とは違います。
このバス停には丁寧なルート案内が付いています。
夕方の帰宅時間なので道は大渋滞。
それでも待っていたら来ました。エアコン付きバスは均一運賃ではないため、車掌に行き先を聞かれます。
エカマイはカタカナ発音で通じましたが、通じない地名もあります。そういう場合は地図を見せたり、タイ語か英語を書いた紙を見せたりするのがよさそう。
ワットサケット付近からエカマイまで16バーツでした。赤バスに比べれば高いですが、この時のレートで60円もしません。
涼しいのはいいけど、渋滞にはまって全然進まないバス……。バンコクの渋滞の凄まじさを体感しました。
バスだけで帰ろうと思わずに、サイアムあたりでBTSに乗り換えたほうが良かったですね。これじゃ何時間掛かるか分からないぞ。
1時間位乗っていましたが、流石にうんざりしたのでアソーク付近で下車。
ネットで調べておいた印刷屋さん、ASIA COPY CENTERへ。USBメモリーに入れてきたタイ国鉄とエアアジアのeチケットを印刷してもらいました。
挨拶して、印刷したいという意思を伝え(I want to printとかカタコト英語で)、USBメモリーをパソコンにつないでもらい、指差してコレコレってするだけ。タイ語が分からなくても大丈夫でした。
(追記:エアアジアのeチケットは印刷不要だったようです)
バンコクのコンビニには印刷機がないんですよね。コンビニそのものは大量にあるんですが。
明日はタイ国鉄の寝台列車でマレーシアへ向かいます。