2018年、年始の東南アジア旅行34日目の記録です。
現在ペナン島に滞在中。飛行機でシンガポールへ向かい1日観光する予定ですが、空港で思わぬトラブルが発生しました。
前回:ペナン島、ジョージタウンと極楽寺を観光【18年冬旅32, 33日目】
バスでペナン国際空港へ
朝、宿をチェックアウト。歩いてコムタのバスターミナルに向かいます。
バスターミナルに到着。しかし待っていてもバスが来ないので焦り始めます。
コムタからペナン国際空港は結構離れています。道が混むって聞いたし、間に合わず飛行機に乗れなかったら大変だ……。
お金(リンギット)が足りないのでタクシーには乗れないし、朝だから両替屋は空いていません。使い切れず無駄になるかもしれないけど、念のため多めに両替しておくべきだったかも。
乗り場の案内もよく分からず困っていたら、地元のおじいさんが番号を教えてくれました。ありがたい。102番に乗るといいみたいです。でも乗り込む前に行ってしまった……。
ヤバいヤバいと焦りつつ、半分諦めで悟り状態になっていたら、数字なしの空港直行バスみたいのが来ました。AT(Airport Transit:エアポートトランジット)というやつ。
隣の5番乗り場から発車。運賃は2.7リンギット(当時のレートで約54円)。運転手は感じのいいお兄さんでした。
日曜の朝方だからか道が空いていて40分程度で空港に到着。良かった良かった。
今回はなんとか間に合ったけど、時間に余裕がない時にバスを使うのはやめた方が良さそう。
極楽寺帰りもそうだったけど、いつ来るか分からないし、いつ着くのかも分かりません。道路渋滞の影響も受けます。
ペナンのバスはめちゃくちゃ安いし綺麗でエアコンも効いているのが魅力ですが、急いでいるときにはタクシーを使うのがベターでしょうね。
ちなみに102のほか401Eでもコムタから空港に行けるようです。時間に余裕がある場合は試してみるのもいいかも。
ペナンのバスは、乗車時に運転手に行き先を伝え運賃を支払う方式なので、間違ったバスに乗ってしまっても教えてくれます。変なところに連れて行かれるリスクは低いですね。
空港で搭乗手続き
ペナン国際空港のターミナルは思っていたより大きかった。日本の地方空港程度のサイズ感を想像していました。
さて今回はLCCのエアアジアを利用するのですが、搭乗手続きに苦戦しました。
この空港では、チェックインから手荷物預けまで全てセルフ化されています。
チェックイン機に予約番号を入力してからパスポートをかざすのだけど、全く読み取ってくれません。にっちもさっちもいかないので、他の列に並び直し再度挑戦。今度は上手くいきました。
次に荷物を預けに行くと、荷物に付けるタグを印刷してから来るよう言われました。
なんか、このチェックイン機は気が利きませんね。荷物のタグも搭乗券と一緒に出してくれればいいのに、別の操作が必要なんですね。
さっきのチェックイン機に再度並びます。しかし、タグ発行画面に行っても発行されず、はじめの画面に戻ってしまう。係の人にやり方を聞きに行ってまた並びました。何回並ぶんだコレ……。
なお、画面には操作説明が長文の英語で表示されていました。ゆっくり読めればよかったけど、大行列で後ろがつかえており、その余裕がなかった。直感でなんとなく操作したのが敗因でしたね。
それにしても、英語が全く分からない人はお手上げですねコレ。係の人に聞きに行っても英語ですし。
自分もあやうくお手上げになりかけましたよ。簡単な英語はできたので、なんとかなったけれども……。試験用の英語ではなく、実践的な英語を勉強しないといけないと反省しました。
ところでエアアジアのウェブページに自動チェックイン機の解説ってありましたっけ? 設置されているのはペナン空港とか一部の空港だけなのかな?
エアアジアの印象
エアアジアは初搭乗です。
といっても実は3年前にエアアジアの搭乗券を買ったことはあります。しかし、支払いは完了しているのに予約番号が発行されないトラブルが発生。
下半分が切れた飛行機の写真だけが載っているメールが届きました。エアアジアに連絡しても解決せず、泣く泣くお金を捨てることに。仕方なく他社の航空券を購入しました。
そのせいでエアアジアには、「安いけど何があっても自己責任」というイメージが付いて回ります。クレカの引き落としはされていたから、間違いなく支払いはしたんだよなぁ……。
乗る権利はあるはずなのに、「分かりません、確認できません」で済まされたのは悔しい。
原因は予約サイトのサーバーが不安定だったせいだと思います。今はまぁ改善されてると思いますよ。当時みたいに重かったりフリーズしたりすることはなくスムーズに予約できました。
それにしても、チェックインから荷物預けまでセルフ化されているし、エアアジアは徹底的にコストカットを図っているのが分かる。
基本はセルフで、分からない所だけ係員がサポートしますってスタイル。その係員の数も少ない。
ただ係員のお兄さんは非常に親切でしたよ。コストカットしていても、無愛想でサービスが悪いということがないのは評価できる。
機内へ
ペナン国際空港の出国審査は空いていて非常にスムーズでした。審査官の数も多いから沢山人が来ても対応可能でしょう。
カンボジアからタイに入るところ(ポイペト、アランヤプラテート)とは大違いです。あっちは審査官が少なすぎだと思いました。1時間以上待たされたのできつかった。
さて、制限エリアに入りました。搭乗開始まで待ちます。
乗り込みました。
LCCと言っても、乗ってしまえばレガシーキャリアと大して変わりませんね。特に狭さは感じない。
長距離フライトだと違いが出てくるかもしれないけど、ペナンからシンガポールは一時間半程度なので多少狭くても問題ないでしょう。
なお、毛布(ブランケット)は有料なので、エアコンが苦手な人は寒さ対策に上着などを持ち込んだ方がよいでしょう。
無料Wi-Fi付き。
ただし、自由にインターネットが使える訳ではありません。普通のインターネットに接続するのは有料です。
あくまでも、エアアジアが用意したコンテンツを視聴するなら無料という意味です。無料のゲームも遊べます。
モニターを設置しない代わりに、Wi-Fiを経由し個人のスマホでコンテンツを楽しんでもらおう……ということでしょうね。なんか合理的。
あと、この便は結構空席が目立ちます。「数日前の予約なのにやけに安いな」と思ったけど、そういうことだったのか。
オプションを除いたフライト単体の値段は79リンギット(約2400円)でした。空いている便なら、バスや鉄道とそこまで変わらない値段で乗れるということですね。
ここから陸路でシンガポールまで行くと約半日掛かるので、速い飛行機はありがたい。
機内食を予約していたのですが、2種類も来ました。
2つも頼んだ覚えはないけど、荷物などのオプションに食事が含まれていたということらしい。それを知らずに機内食を付けたから、ダブルで来たのね……。
「二つもいらないな」と思いながら食べ始めたものの、とても美味しくて大満足。あつあつのペンネアラビアータとラザニアです。
優しい味で日本人の口にも合います。LCCということで、機内食の味にはそこまで期待していませんでしたが、かなりクオリティが高かった。侮れません。
一時間少々でシンガポールのチャンギ国際空港へ到着。エアアジアの旅はとても快適でした。
ロストバゲージに遭う
入国審査を無事通過。手荷物受取所に行ったのですが、預けた荷物がいつまで待っても出てきません。
預けた荷物は2つ。手さげバッグは出てきたけどメインのバックパックが行方不明になりました。
あー、これがロストバゲージか。本当にあるんだなぁ~。経由便でもないのに、どうしてこんなことに……。絶望感が広がります。
とりあえず遺失物取扱所(LOST & FOUND)へ。英語で色々説明するのが大変でした。
うーむ、今回の旅では英語の重要性を感じる機会が多いですね。困ったときに助けてもらえるかどうかも語学力次第か。どう困ってるのか伝わらないと、相手も助けようがないもんなぁ……。
係員に、荷物の見た目や中身、宿の住所などを聞かれます。シンガポールは今日1日観光したらすぐ出国するので、タイの宿の住所や滞在期間を伝えました。
荷物の場所を調べるので2~3時間後に状況確認の連絡をするようにと言われ、オフィスを後にしました。
お金やノートPCなど貴重品、それと充電器は機内持ち込み手荷物にしていたので大丈夫でした。一方、お土産、石鹸、サンダル、日本で着ていた冬服などが行方不明に。
やられたなぁ……。運よく見つかっても、旅行中に取り戻せるとは限りません。帰国に間に合わなければ、日本の自宅に送られることにもなりかねない。
もし世界一周中とかで、各国を転々としている人がロストバゲージに遭ったら大変ですね。必要な荷物を海外で調達するか、一度日本に帰国するか。
運良く発見されても荷物が届くまで特定の国で足止めを食らうことになります。
まあ、筆者の場合は再度タイを訪れて一週間滞在してから帰国という流れなので、なんとかなりそうですけど。
身軽に移動できるからOKと前向きに捉えます。どうしても必要なものは買えばいいですし。
ターミナルを移動
エアアジア便が到着したターミナル4はLCC用のターミナル。3年前(2015年)に来たときには存在していませんでした。
ターミナル4には無料のスカイトレインが通ってないので、シャトルバスを使ってターミナル2へ移動します。
レストラン「SWENSEN’S」でパフェと紅茶をいただきました。飲み終わったら、ウェイターさんに「お湯要りませんか」と聞かれたのでお願いしました。紅茶の二番出しサービスがあるのね。
ところでシンガポールの物価は高いです。日本と同じかちょっと高い感じ。でも、3年前来たときほどバカ高い感じはしません。為替レートの関係でしょうね。少々円高になりました。
地下鉄で植物園へ
シンガポールに何か面白いものがないかググります。マーライオン公園やセントーサ島など、有名な観光地は前回訪れているので、ちょっと遠いけど植物園に行くことに。
チャンギ空港駅から、地下鉄(MRT)の東西線(East West Line、緑色)に乗車。一つ隣のExpo駅で乗り換えのために降ります。
漢字表記だと「博覧」なんですね。博覧会ってエキスポって言うものね。納得。この駅からダウンタウン線(Downtown Line、青色)に乗れば1本で植物園へ行けます。
なお、チャンギ国際空港から植物園への地下鉄ルートは数パターンあります。時間帯によっては他のルートが早いかも知れません。適宜調べて乗ってください。
シンガポールの地下鉄はドリアン持ち込み禁止。
優先席があるけど網棚(荷物棚)はないようです。マレーシアのKTMにも付いてなかったけど、世界的には網棚がないのが普通なんかね?
長距離列車(古いやつ)以外には付いていない感じか? 日本の感覚だと不便。ちなみに日本国内でも札幌の地下鉄にはなかったですね。
車内のプレートによれば、車両はボンバルディアによって2017年に製造されたようです。結構新しい。
ボンバルディアといえば、飛行機のトラブルで有名になりましたね。前輪が出ず胴体着陸した事故がありました。
植物園の最寄り駅(Botanic Gardens)は空港からだいぶ遠いですね。
しかもダウンタウン線は途中、絡まったヒモみたいにくるっと一回りするルートになっています。まっすぐ行ってくれないのか~。
地下鉄はずっと真っ暗なので景色が見られず退屈。どこを走っているのかも分からないし。
乗客はマレーシアと同じく、中華系、マレー系、インド系、欧米人と多様性に富んでいます。いろんな外見の人がいて日本とは雰囲気が違うよなぁ。
約1時間で植物園(Botanic Gardens)駅に到着しました。
シンガポール植物園観光
植物園といっても、植物の展示スペースだけがある施設ではなく、広大な公園が広がっていました。市民の憩いの場として利用されているようです。
芝生広場では、家族連れやカップルが仲良さそうに過ごしてました。なんか幸せそう。
シンガポールの人って、時間に追われてあくせく働いているイメージがあったけど、週末はゆっくりしてるのね。
欧米人が沢山いたのが少々意外でした。仕事で駐在してる人? あるいは移住したお金持ちかな? ランニングしてる人が多かったです。あと大きな犬を散歩させてる人とか。
ポッカの自販機がありました。
池があったり。
イメージしていた植物園とはちょっと違ったけど、日本では温室でしか見られないような南国植物が沢山植わっていて楽しかったですよ。
夕方に訪れたのでオーキッドガーデン(ラン園)は閉まっていました。来るのが遅かったね。ちょっと残念。
ショウガ園は見学できたけど、結構カリカリに枯れている株もありました。
ラン園は閉まっていたけど、他のところでランを見ることはできました。
自然豊かなのでリスもいます。
時計台にはなぜか東京時間もありました。
荷物は見つからず
行方不明になった荷物の捜索を頼んでから2時間以上が経過。そろそろかなと思い、植物園からチャンギの遺失物センターに電話をしましたが、荷物の場所はまだ掴めない模様。
不安ですよ……。このまま見つからずに終わるかも。
ただ、見つかったらメールしてくれるそうです。これはありがたい。
英語で電話をするのは凄くハードルが高かった。下手くそな英語をなんとか理解してくれて助かったぜ! 次からはメールのやりとりでいいので安心です。
マリーナベイ・サンズ
次に植物園駅からダウンタウン線に乗り、ベイフロント(Bayfront)駅へ行きます。マリーナベイ・サンズの最寄り駅で、施設に直結しています。
(今回外観の写真は撮っていないので、3年前に来た時の写真を貼ります↓)
ここに宿泊するのは相当高く付くので、カジノなどで遊びつつ夜を明かす予定。翌朝、始発の地下鉄で空港に移動し、LCCでバンコクへ飛びます。
カジノは24時間営業。海外からの観光客(シンガポール人と永住権保持者以外)は入場料無料ですし、無料の飲み物もあります。
入場時にパスポートを見せる必要があり、混雑時は少々入場に時間が掛かります。ちなみに撮影禁止なので中の写真はありません。
夕方は賑わっていたカジノも深夜になると人が減り寂しい感じになりました。