プノンペンからシェムリアップへバス移動【18年冬旅17日目】

東南アジア

2018年年始からの東南アジア旅行17日目の記録。プノンペン観光を終え、アンコールワットのあるシェムリアップへバスで移動します。

前回:カンボジアの負の歴史「トゥールスレン虐殺犯罪博物館」「キリング・フィールド」へ

前々回:【プノンペン観光】ワットプノン、プノンペン国立博物館、王宮など【18年冬旅15日目】

長距離バスに乗る

チケットは宿で手配してもらいました。

プノンペンからシェムリアップへのバスチケット

時間がない人は飛行機を使ったほうが早いけど、今回は時間があるので陸路で景色を楽しみつつゆっくり移動することにします。

朝、バンが宿の前まで迎えに来てくれました。

なお、このバンで直接シェムリアップへ向かうわけではありません。バスのりばまで連れて行ってくれます。

バスに乗り込みました。朝の街は通勤のバイクでにぎやかな様子。

プノンペンのバス乗り場に停車中のバスからの風景

バスが発車。道路は渋滞しています。

プノンペンからシェムリアップへ行くバスの車窓。朝の混んだ道

パンが出ました。おいしそう。

プノンペンからシェムリアップへ行くバスで配られたパン

ベトナム国境~プノンペン間とは違い、シェムリアップへの道は舗装されていてきれい。プノンペンを出てしばらくは4車線で高速のような真っ直ぐな道が続きます。

プノンペンからシェムリアップへ行くバスからみたきれいな真っ直ぐの道

日本みたいに山がちの地形ではないので、道を作るコストが低そうでうらやましい。日本の高速って橋とトンネルだらけなので、建設にやたらお金がかかってますよ。

道路沿いの建物もキレイ。緑が多くて景色も良いですね。

プノンペンからシェムリアップへ行くバスの車窓。橋を渡る

プノンペンからシェムリアップへ行くバスの車窓。トラックの後ろを走る

草原に白い動物がいました。ヤギか何か? それとも牛?

プノンペンからシェムリアップへ行くバスの車窓。白い動物たちがいる

休憩

3時間ぐらい走って大きめの街にたどり着きました。この街のレストランで休憩になります。

ベトナム国境~プノンペン間のバスが休憩で寄った建物はボロい小屋のような感じでしたが、こちらは綺麗なレストランです。

プノンペンからシェムリアップへ行くバスが休憩で止まった街

プノンペン~シェムリアップ間を移動してみて分かりましたが、ベトナム側は開発が進んでなかったということなんですね。あっちは本当に何もなかった。

レストランの庭の木には、やたらとでかい実が付いていました。なんでしょうねこれ? ドリアンとはちょっと違うか?

木からぶら下がっている大きな実

木からぶら下がっている大きな実

後で調べてみましたが、ジャックフルーツ(パラミツ)という果樹のようです。世界最大の果実で、食感は豚肉に似ているらしい。食べてみたいな。

 

今回乗ったバスはプノンペン~ホーチミン間の運用にも入っていたようです。バス前面に「PHNOM PENH ⇔ HO CHIMINH」と、しっかり書かれています。

プノンペンからシェムリアップへ行くバス車両

こんな表示をされると紛らわしいけど、ガラスに書き込まれているので簡単に変更できないのでしょうね。

再度バスに乗り込んで出発。一番前の席で見晴らしは良いものの足が伸ばせなくてつらい……。だんだんキツくなってきました。

お金があって楽がしたい人は飛行機に乗るのがいいでしょう。シェムリアップにも、ちゃんと空港があります。プノンペンから直行便だと飛行時間は1時間以下です。

乗車直後は寒すぎるぐらいだったのに、次第にエアコンが効かなくなってきて暑くなりました。景色も単調で飽きてきます。大陸の平野部ってどこもこんな感じなんですかね?

プノンペンからシェムリアップへ行くバスの車窓。真っ直ぐの道と街路樹

休憩から3時間くらい走ると大きな街に。これがシェムリアップかな?

プノンペンからシェムリアップへ行くバスの車窓。シェムリアップの街

シェムリアップ到着

プノンペンを出てからほぼ6時間でシェムリアップのバスターミナルに到着。宿のサービスでトゥクトゥクが迎えに来てくれました。

シェムリアップで乗ったトゥクトゥクから見た風景

シェムリアップは賑やかな所だけど、発展度はプノンペンに及ばない感じ。高い建物があまりありません。街中には結構緑があってのどかです。

シェムリアップの川沿いの風景

遺跡観光で発展した街で、プノンペンほど商業が盛んな感じではなさそう。

シェムリアップの小さな橋

宿にチェックインして部屋でゆっくりしていると雨が降り出しました。埃っぽい街が一変、しっとりとした雰囲気に。

雨がふるシェムリアップの街

プノンペンからシェムリアップまでは、6時間くらいの道のりでした。道はしっかり舗装されているし途中で休憩もあるので、バス移動もそこまでハードではないと思います。ただエアコンが壊れていると辛い。

高速鉄道について妄想

※以下は2023年6月に追記

プノンペン~シェムリアップ間に高速鉄道が走っていれば便利だろうなという話です。

今回バスが走った、プノンペン~シェムリアップ間の道路の距離は約320km。日本で言うと東名高速の東京ICから名古屋ICまでと同じくらいです。

この320kmというのは、バスでは遠いけど飛行機が必須なほど遠くはないという、ある意味中途半端な距離だと思います。

プノンペンからシェムリアップまで飛行機を利用する場合、飛行時間は1時間以下ですが、搭乗手続きや空港と市街地の移動時間を加えると、計2~3時間は見ておいたほうがいいでしょう。

飛行機に乗る際は、遅くとも出発の30分前までには空港に着いていないといけないですし、着陸後も荷物の受け取りなどに時間がかかります。

また、短距離路線では離陸後すぐ着陸態勢に移ることになるので、飛行機の持ち味であるスピードが活かせません。

バスと比べて、それほど大きな時間短縮効果があるわけじゃないんですよね。値段を考えると、飛行機の利用をためらってしまします。

というわけで、こういう距離だとやはり新幹線のような高速鉄道が便利です。東京~名古屋間なら1時間半です。

将来的にはカンボジアにも高速鉄道が建設される可能性があります。ちょっと調べてみたところ構想はあるようです。

近隣の国ラオスでは、2021年に「中国ラオス鉄道」が開業しました。これは、ラオス北部にある中国国境の街ボーテンと、首都ヴィエンチャンの間をつなぐ鉄道路線です。

最高速度が160km/hなので、厳密には高速鉄道の定義に当てはまりません。しかし、バスで約8時間掛かっていた区間を2時間以下で走破しているので、時間短縮効果は凄まじいです。

それなのに運賃はバスと同じくらいの水準に抑えられているため人気が高く、予想以上の利用者を集めているようです。

一方、カンボジアでは、2018年にプノンペン~ポイペト(タイとの国境の街)を結ぶ在来線が復活しましたが、バスより遅いです。

バスが約8時間で走るところを、列車は約16時間掛かけて走るらしい(復活直後のダイヤの場合)。やはり、高規格でスピードが出せる鉄道路線の新規建設が望ましいでしょうね。

なお、カンボジアの在来線は、プノンペンを出るとトンレサップ湖の南側を通り、バッタンバンを経由してタイ国境へ向かうルートなので、シェムリアップへのアクセスには使えません。

高速鉄道を同じルートで通す場合はどこかで分岐してシェムリアップまでつなげてほしい。世界的な観光都市なので需要はあるはずです。もし建設されたら乗りに行きたいですよ。

 

次:アンコール遺跡群を小回りコースで観光【18年冬旅18日目】

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