2018年、年始の東南アジア旅行40日目の記録です。バンコクに滞在中。
今回は路線バスを使ってワット・ベンチャマボピット(大理石寺院)に行った話です。
前回:バンコクのドラッグストアで虫下しの薬(駆虫薬)を買った話【18年冬旅39日目】
赤バスに乗る
ワット・ベンチャマボピットへ向かいます。バンコクにある有名な寺院はあらかた回りましたが、この寺院は未訪問でした。
なお、交通アクセスはあまり良くありません。電車の駅が近くにないため、タクシーか路線バスを利用することになります。
筆者はエカマイ駅付近の宿に滞在しているので、BTS(スカイトレイン)でパヤータイ駅まで行ってタクシーに乗るのが無難な行き方でしょうか。
全区間タクシーだとそれなりの出費になりそうですし、渋滞に巻き込まれると面倒です。
あるいは、BTSのラチャテウィー駅、パヤータイ駅、ビクトリーモニュメント駅のどれかで降りて路線バスに乗り換えるという方法もあります。
ただ、Googleマップの乗り換え案内によると、赤バス一本で行くこともできるらしい。しかも、所要時間はBTS利用と比べ10分程度しか違わないようです。
所要時間に関しては半信半疑ですが、赤バスはエアコンがないかわりに格安。乗換不要というのも楽なので、赤バスで行くことにしました。
今回は、よく利用しているゲートウェイ・エカマイ付近のバス停ではなく、少し歩いてソイ63にあるバス停から乗ります。
セブンイレブンで飲み物を買ってバスを待っているとすぐ来ました。赤バスの72番。
道は渋滞していないので、うまくいけば乗換案内通りの時間で着きそう。
車内は空いていて座席に余裕あり。
座ってしまえば後はぼーっとしていてもいいし、スマホでYouTubeを見てもいいので快適です。
ちなみにAISの30日容量無制限プランを契約したので、重い動画も気にせず見られます。嬉しい。
エアコンなしとはいえ、走行中は風が入るので気持ちがいい。渋滞に巻き込まれたら厳しいですけどね。
バスはペッチャブリー通り(ペッブリー通り)に入り、スワンナプーム国際空港利用者にはおなじみのエアポートレールリンクの高架に沿って西へ走ります。
高架の下にはタイ国鉄の東本線が通っています。
余談ですが、この東本線はカンボジア国境(アランヤプラテート-ポイペト)まで続いているのだそうです。
今回の旅ではこの区間をツアーバスで移動しましたが、機会があれば鉄道で移動してみるのも楽しそう。
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まさかの折り返し
順調に走っていた72番の赤バスですが、ここにきて予想外の事態が発生。車掌のおばちゃんがやってきて、バスはこの辺で折り返すと言いました。
なんと……。乗り換え案内を鵜呑みにしてはいけなかったのか?
ネットで調べてみたところ、同じ番号でも途中で折り返すバスがあるらしい。
終点まで行かずに折り返すバスは、フロントガラスのところに赤い看板が出ているようです。
上に貼った赤バスの写真をよく見てみると、入り口ドア付近に赤い看板らしきものがかかっていました。
筆者はタイ語が読めないので真相は不明ですが、ひょっとしたら側面にも折り返し看板が掲示されていたのかな?
バンコクのローカルバスは難易度が高いですね。でも安いから許せる。
エアコンバスに乗り換え
さて、「ペッチャブリー27」という看板のあたりでバスを降ろされました。ワット・ベンチャマボピットはまだまだ遠く、とても歩ける距離ではありません。
タラートネオン(TALAD NEON)というナイトマーケットの近くにいます。
ここからショッピングモール(プラティナム・ファッションモール)の方へ歩いて、別のバスに乗り換えることにしました。
ところで電線がすごいことになってます。こんな密集させて大丈夫なのかな?
待っていると23番のエアコンバスが来たので乗りました。
エアコンバスは赤バスと違い、車掌さんに降りる場所を伝えないといけません。タイ語が分からない外国人にはハードルが高い。
今回はスマホでワット・ベンチャマボピットの写真と寺院名(タイ語の文字)を見せたのですが、理解してもらえませんでした。
困っていると近くのタイ人のお客さんが助けに入ってくれました。ありがたい!
このお客さんは写真でどこか分かったらしく、車掌さんに場所などを伝えてくれているようです。本当に助かります。
この件に限らず、タイでは人の優しさを感じる機会が多い。親切な人が多い気がしますね。
ところで、タイ語はカタカナ発音ではまず通じないのが厳しいです。タクシーなどで何度か試してみましたが、一切理解してもらえませんでした。
タイ語は声調が重要ですし日本語にない母音がいっぱい。英語名がある施設の場合、そっちで言ったほうがまだ通じる。
それはそうと、タイの文字で寺院名を見せても伝わらなかったのは不思議。寺院の正式名称はタイ人にも馴染みがないってことなのかな? 謎です。
降りるとき車掌のお姉さんが寺院への道を教えてくれました。優しい。感謝感謝。
なお、お礼はタイ語で言うようにしています。カタカナ発音でもさすがにコップンカップは伝わってると思いますが……。
バス停から寺院へ
バスを降りたのは、ANTI CORRUPTION MUSEUM(2023年現在は閉鎖されているらしい)付近のバス停。
この辺りはドゥシット地区。タイ王国の行政の中心になるエリアだそうです。政府機関が色々とあり、宮殿もあります。
さて、バス停からミュージアムの方へ道を渡り、学校のある路地を進みます。
するとすぐにワット・ベンチャマボピットが見えてきました。
ワット・ベンチャマボピット見学
ワット・ベンチャマボピットは中国人観光客に人気なのかもしれません。団体客がいっぱいいました。
門を入って右手にチケットを売る小屋があります。拝観料は20バーツ(約70円)と安い(※2018年時点の価格。1バーツ=3.5円で計算)。
ワット・ベンチャマボピットは、タイの近代化に貢献した名君として知られるラーマ5世によって建てられたそうです。
大理石寺院という別名が示すように、建物の大部分にイタリア産大理石が使われています。
西洋の建築様式が取り入れられている関係で、バンコクの他の寺院とは雰囲気が違っています。どことなく教会っぽさがある。
ステンドグラスもあります。
本堂には金色の仏像が安置されています。
こちらの仏像はタイで最も美しいと言われている仏像を模して造られたそうです。
(元になった仏像はピッサヌローク県のワット・プラシー・ラタナー・マハタート寺院に安置されているらしい)
本堂から中庭のようなところに出ました。
回廊には世界各地から集められた色々な様式の仏像が並んでいます。
日本式の仏像もあります。なんだか見慣れた雰囲気の仏像だなと思って解説を読んだらJAPANESE STYLEとの記述があり納得しました。
庭も見学します。運河があり、両岸から水が出て噴水のようになっていました。
美しい寺院でした。
BTSや地下鉄の駅が歩ける距離にないため、アクセスが良いとは言えませんが、それでも訪れる価値があると思います。
一般的なタイの様式の寺院をいくつか見学してから訪れると、違いが分かってより楽しめるかもしれません。
エカマイに戻る
ここから再びエカマイに帰るわけですが、歩いてバス停に戻る途中、宮殿のあたりが賑わっていたので様子を見に行きました。
アナンタサマーコム殿(旧国会議事堂)が見えます。
結局、何が行われていたのかは分かりませんでした。
来るときに降りたバス停の向かい側にあるバス停(Office Of The Civil Service Commissionの前)で待機。
やってきた23番の赤バスに乗車します。今回はエカマイ駅付近まで一本で帰れました。よかったよかった。
なお、このバスも行きの72番と同じく、スクンビット通りより一本北の比較的混まない通り(ペッチャブリー通り)を走り、途中で南下してエカマイ駅あたりからスクンビット通りに入ります。
渋滞に巻き込まれることなく意外に早く到着。
赤バスは、途中折り返しにさえ気をつければ便利な乗り物です。特に電車一本で行けない場所だと重宝しますね。