「青春18きっぷ」で山科(京都府)から鳥栖(佐賀県)へ観光しながら行く

国内旅行

姫路~岡山

山陽本線の姫路駅以西には国鉄型の古い車両が現れます。

姫路駅に停まる黄色の113系電車

黄色一色になっているのは塗装コストを節約するためらしい。JR西日本は、エリアごとに決められた一色で鋼製の古い車両を塗っています。

ただ、この濃くて派手な黄色をチョイスした理由が気になる。地味な色の塗料は値段が高かったりするのかな?

姫路駅に停まる黄色の113系電車

外見は古そうですが、大半の車両はリニューアル工事によって新型車両と同じ転換クロスシートになっています。車内の居住性は悪くありません。

ただしサスペンションやモーターは昔のままなので、少々硬めの乗り心地だったり走行音が賑やかだったりはします。

113系電車のコイルばね

古い車両ならではのコイルばね。無骨な見た目でカッコいい

姫路に来る黄色い電車には113系と115系の2種類がありますが、見た目はほぼ同じなので鉄道ファン以外は区別してなさそうです。

9:29発の岡山行きに乗りました。この時間帯は姫路~岡山直通便があるのが嬉しい。朝夕以外は相生駅乗り換えになるので面倒です。

姫路を出発。

姫路駅出発後の車窓。姫新線の気動車が見える

動画より切り出し

山陽新幹線の高架をくぐって西へ。

姫路駅出発後の車窓。新幹線の高架が見える

動画より切り出し

ブゥウウウウンと唸るモーター音はかなりの迫力。一般客にとっては騒音かもしれないけど、鉄道ファンとしてはこの音が聞けるのは嬉しい。

JR化後も30年以上頑張ってきた国鉄型車両ですが、老朽化により徐々に数を減らしています。国鉄型が完全に徹底した路線も多いです。

草津線にいた緑(抹茶色)の仲間は今年(2023年)3月末で引退。山陽本線の黄色い電車に乗れるのもあと数年かもしれません。

大阪~神戸の沿線では半分散っていた桜ですが、このあたりではまだ見頃の木が多いようです。少し気温が低いのかな?

相生を過ぎて山間部に入ると満開の桜も残っており、いい景色が見られました。

また線路沿いの斜面にはかなり派手なピンクの花が咲いています。まばらに生えているけど、なんの植物だろう?

山陽本線沿線に咲く濃いピンクの花

動画より切り出し

姫路~岡山:88.6km(営業キロ)

姫路駅から岡山駅のルート

岡山~広島

岡山で金光行きに乗り換えて終点まで行きます。西に進むなら一本後の三原行きを待てばいいのですが、一度金光駅で下りてみたかったので。

金光駅の近くには金光教の本部があり、信者専用の団体臨時列車(金光臨)が来るので鉄道ファンには有名です。

「金」と書かれた旗がホームにたなびく。

金光駅ホームに吊るされている旗

駅南側にはかつて使われていた金光臨専用ホームの痕跡がありましたよ。

金光駅の専用ホームの痕跡

列車到着時には教団の案内役と思われる二人組がホームに立っていました。宗教との関係が深い駅だけあって、独特の雰囲気が漂っていますね。

あとから来た岡山発三原行きに乗車し糸崎まで進みます。糸崎駅は広大な敷地を有し、多数の留置線があります。かつて機関区があった名残だそうです。

糸崎駅の留置線

国鉄型は黄色の他に湘南色(かぼちゃ色)も停まっていました。(写真はないです……)

糸崎始発の岩国行きには新型車両、カープ色の227系「Red Wing」が来ました。

カープ色の227系

車内のシートも赤が基調になっていてカッコいい!

カープ色の227系車内

カープ色の227系車内

色は個性的ですが、車両のデザインや設備は北陸エリアの新車(521系3次車)との共通点が多いように感じました。

JR西日本は転換クロスシートを積極的に採用しているところが好き。転換クロスシートなら進行方向に向いて座れますし、知らない人と向かい合わせになることもありません。

ただ上の写真のように、進行方向によってドア付近がボックスシートになるので注意。

糸崎駅停車中の電車から留置線の黄色い電車を見る

新車は乗り心地がいいですね、黄色い電車に比べて揺れが柔らかい。電車の走るリズムが眠りを誘い意識が遠のきます。3時間くらいしか寝れてないから眠気がすごい。

まあ、寝過ごしても宿を予約している岩国が終点なのでなんとかなりますが。

この先、山陽本線は広島の手前まで山岳地帯を走ります。急勾配が連続する瀬野八(セノハチ)と呼ばれる区間があり、貨物列車に専用の補助機関車を連結することで有名です。

また、沿線には2024年廃止予定の珍しい新交通システム「スカイレール」があります。いつの間にか寝てしまって車窓が見られなかったのは残念。

岡山~広島:161.3km(営業キロ)

岡山駅から広島駅のルート

広島観光

広島駅に着く前に目が覚めました。下車して駅に併設された商業施設でお好み焼きを食べようとするも、大混雑だったので断念。

広島電鉄の長い路面電車に乗車。輸送力はすごいけど客も多くてかなり混んでます。紙屋町東駅で下りて「みっちゃん いせや」でお好み焼き(そば肉玉)を食べました。

値段に対して量が多くてびっくり。2人前くらいありそう。少食の人は食べ切れないかもしれません。「お一人様、一品以上のご注文をお願いします」という注意書きの意味がわかった。

とはいえ、お腹が空いていたので完食できました。香ばしく、ソースが効いていてとても美味しかった。

外に出ると結構雨が降っていますが、地下道を通って原爆ドームへ。写真や映像では何度も見ているけど、やっぱり実物は違いますね。色々なことを考えさせられました。

欧米人観光客が真剣な顔で見入っている光景も印象に残りました。

原爆ドーム

筆者は広島県に何回か訪れていて、宮島、呉、尾道に行ったことはありましたが、原爆ドーム見学や市内観光は今回が初めてでした。

次に広島城へ歩きます。

お城のある公園の手前まで来たものの、道路に歩行者用信号が見当たらず渡り方が分かりません。しばらく迷った後、地下道の入り口(↓)を発見。なんとかお城にたどり着けました。

広島城へ行く地下道の入り口を示したマップ

広島城は門(表御門)も立派。

広島城の門

元の天守閣は原爆によって倒壊。現在のお城は昭和33(1958)年に鉄筋コンクリートで再建されたものだそうです。

広島城天守閣

内部は博物館になっています。復元されたお城では一般的ですね。最上階からの眺めはなかなか良い。

広島城最上階からの眺め

ここにも外国人観光客が多く、ようやく感染症が収まったのだと実感できました。自分が海外に行くことも可能になったので、そろそろ英会話の勉強をしようかな……。

天気が悪いし寝不足で体力も尽きそうなので今日の観光は終了。宿のある岩国駅へ移動することに。

広島駅ではなく隣の新白島(しんはくしま)駅へ歩きます。お城の天守閣から約1.3km。微妙に遠い。雨が強くなり濡れたけどなんとか到着。

新白島駅の案内

この駅のJR線は方面ごとにホームの入り口が分かれている面白い構造。

新白島駅の案内。宮島口・可部方面のりば

岩国行きは黄色ではなく赤帯の新車がやってきました。広島周辺からは黄色が撤退しているのかな?

乗り込んで広島を後にします。天気の良い日にまた来たい。平和記念資料館など行ってない施設も多いですし。

新白島~岩国

乗車時点では混んでいたものの途中から人が減って座れました。やったぜ!

約50分で岩国駅に到着。駅前のアーケードが立派。昔はかなり栄えていた気配を感じます。

岩国駅近くのアーケード

岩国駅近くのアーケード

駅から徒歩3分のシティホテル安藤に宿泊。旅行支援の割引もあり4,000円台で泊まれましたが、清潔感があり居心地の良いホテルでした。

ホテルの部屋

フロントの人の接客がとても丁寧だったのも記憶に残っています。

疲れていたので夕食は食べずそのまま就寝。チェックイン前になにか食べ物を調達しておけばよかった……。もう外に出る元気が残っていません。

新白島~岩国:39.6km(営業キロ)

新白島駅から岩国駅へのルート

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