2018年年始からの東南アジア旅行19日目。前日は暑さにやられて辛い観光になったので今日は朝早く出発。
アンコール遺跡群大回りコースを観光してから郊外に向かい、バタフライセンターや地雷博物館に寄りつつ、郊外の遺跡も見学します。
暑いカンボジアでも7時台はまだ涼しい。トゥクトゥクに乗って走っていると風が気持ち良かったです。
前回:アンコール遺跡群を小回りコースで観光【18年冬旅18日目】
バンテアイ・クデイ
まずはバンテアイ・クデイ、朝だからか人が少なめでいい感じ。
ここにもバイヨンで見たような石の顔が。
奥の建物はこんな感じ。
やっぱり彫刻がすごい。
タ・プロームのように大きな木があって根っこが遺跡に絡みついていました。
ところで遺跡をいくつも回ると、だんだんどれがどれだか分からなくなってきます。初めての遺跡でも「前ここ来なかったっけ?」と思ってしまう。
予備知識がないので同じに見えてしまうんですよね。歴史や建てられた経緯を知っていたら違うのかな。ある程度勉強してから来るべきだったかも。
プレ・ループ
次にプレ・ループ。
ピラミッドのような雰囲気。赤茶色で階段があります。これも昨日見たタ・ケウと同じく一段一段が大きくて登るのが大変……。なんか既視感があるなぁ。
上からの景色は格別。森が遠くまで広がっています。
」
高い山や丘がなく、ずーっと平らな土地が広がっていて、そこにびっしり木が生えている。こういう風景って日本では見たことがないので不思議な感覚になりました。
バタフライセンター
次に訪問するバンテアイ・スレイは、今まで回った遺跡からは遠く離れた場所にあります。トゥクトゥクで1時間くらい掛かるみたい。
途中「バンテアイ・スレイ・バタフライセンター」という所に寄り道。
筆者はこの施設の存在を知らなかったので、トゥクトゥクツアーに含まれていなかったら訪れなかったと思います。しかし予想以上に素晴らしい施設でした。行って良かった。
カンボジアの貴重な蝶を保護・繁殖させている施設でした。美しい草花が生い茂った庭の周囲を網で囲い、蝶が逃げ出さないようにしています。
※この後、蝶やサナギの写真があります。虫が苦手な方はご注意ください。
庭を回りながら職員の方に解説してもらいました。自分の英語リスニング力が低いので、聞き取れない部分はありましたが非常に興味深い話でした。
蝶は自然環境のバロメーターということや、オス・メスの色や大きさの違い、すごく短い期間で成長し蝶になってすぐに死んでしまうことなどなど。
各地に協力者がいるけれど、蝶を育てるのをやめて果物栽培を始めてしまった人も結構いたとか。
大きめの巣箱?の中にサナギが沢山。
まさに羽化しようとしている所を見ることができました。感激。
成虫(蝶)が色鮮やかなのは分かりますが、幼虫(青虫)の色もすごくトロピカルでびっくり。日本では見ないような色ですね。
幼虫がどうやってサナギになるかということも教えてもらいました。蝶に対する理解が深まったし、実物を見ながら教わるというのはわかりやすくていいです。
木の枝のような虫も見せてもらいました。見事に擬態しています。
「バンテアイ・スレイ・バタフライセンター」の知名度はそこまで高くないと思いますが、遺跡観光のついでにぜひおすすめしたい施設です。
蝶の羽化を直に見るというのは、なかなか貴重な体験でした。
バンテアイ・スレイ
バンテアイ・スレイには広い駐車場が整備され、入場ゲート付近は公園のようになっていました。
他の遺跡のように道のすぐ側にドーンと建物があるのではなく、公園から奥に進んだところにあります。
あまりにも他の遺跡と雰囲気が違ったので「一体どこに連れてこられたんだろう? また知らない博物館か何かか?」と困惑しました。
ここは、シェムリアップ市街から1時間くらい離れているのに人がいっぱい。早い時間にも関わらず人だらけ。大型バスが何台も止まってたからなぁ……。
ゆっくり見られません。人気なんですね、バンテアイ・スレイって。時間のない人でも必ず抑える遺跡なのかな?
確かに他の遺跡とちょっと雰囲気が違う気はします。
地雷博物館
バンテアイ・スレイからの帰り道に寄ったのが地雷博物館。
バンテアイ・スレイは他の遺跡群から離れているため、直行しようと思うと1時間トゥクトゥクに乗りっぱなしになります。
ただ走り続けるだけだと退屈するけど、今回のトゥクトゥクツアーの場合は途中の施設によってくれるので助かりました。
ホテルのツアーはちょっと高いかなと思ったけど頼んで良かった。
地雷博物館は、アキラ(アキ・ラー)という、元少年兵で地雷除去に携わった人によって設立されました。
彼は手作業ですごい数の地雷を撤去したそうです。機械を使っていないのに爆発事故を起こすことなかったらしい。すごいですね。
しかし、手で撤去するのは危険ということで政府から禁止され、近代的な方法でやるようになったそうです。
ベトナム戦争時、米軍によってカンボジアにもおびただしい数の爆弾が落とされ、不発弾が地雷のような脅威になっているということなど、色々なことが学べました。
地雷が人々の生活に残した爪痕は大きい。戦争が終わっても犠牲者が出続ける悲惨な兵器。
また、米国による空爆がクメール・ルージュが台頭した一因にもなっていたとは……。カンボジアの歴史に対する理解が深まりました。
下の写真は撤去された地雷や爆弾の展示です。
東メボン
次の目的地、東メボンへ向かっています。
トゥクトゥクでひたすら走ります。
バンテアイ・スレイを出てから1時間近く走って元の遺跡群へ戻ってきました。
東メボンを見学。
彫刻された柱(?)が面白い。凹んだり出っ張ったり不思議なデザイン。
タ・ソム
ここにも石の顔が。
ニャック・ポアン
ここは大分変わってます。池の中にある遺跡で他とは違う雰囲気。
この池が大きくて見事。外界から隔絶された不思議な空間。異世界感あります。水面には蓮、遠くの岸にはジャングル。
長い橋を渡った所に建物があります。
池の中の島にさらに池があるという。
鶏さんがうろついてました。放し飼いなのかな?
遺跡群内の食堂
トゥクトゥクドライバーさんオススメの食堂で昼食をとります。
大量のパイナップルと鶏肉が入った炒め物を注文。ネギが散らしてあります。日本人の筆者にも受け入れやすい味。
それにしても、具材の大半がパイナップルでしたね……。鶏肉の切れが小さいし量も少ない。パイナップル炒め鶏肉添えって感じ。
味は良かったし、パイナップルは好きなので個人的に不満はないですけど、肉をガッツリ食べたい人には物足りないかも。
ココナッツジュースも注文。
美味しいけど建物や調理場が綺麗じゃないので衛生面が心配でした。でも夜になってもお腹が壊れなかったのでよかったよかった。一安心。
値段は観光地価格でお高いですね。ココナッツと炒め物で8ドルくらいした。なんかねぇ、ローカル食堂なら半額以下で食べられそうな気がしますよ。
設備はローカル食堂並なのに観光地内にあるから値段が高いという……。
あと、客を連れてきたドライバーさんは紹介料を貰えるのかもしれませんね。オススメと言っていましたが、地元の人が来るような店ではないと思います。
まぁ店員さんの愛想が良かったので、文句を言うのはやめておきましょうか。
プリヤ・カーン
ニャック・ポアンの西側にあるのがプリヤ・カーン。規模が大きくかなり見応えがありました。オススメ。
一部崩れていました。岩がゴロゴロ~。
↓何か神話的な意味があると読んだ気がするけど詳細は忘れました。
↓この2階建ての建物は有名ですね。
遺跡の詳細について勉強してきていないので、しっかりした解説・感想を書けず申し訳ないです。
野生動物
アンコールトムを抜けてシェムリアップの街へ帰る途中、サルや豚を目撃。
女の子がサルの登った木を揺らしています。
豚はやたらデカイ。家畜が野生化したのかな? それとも放し飼い? 食べるのかなこれ?
後でこの豚についてネットで調べてみると面白い経緯が分かりました。昔は村人が飼っていたけど、占いで「飼ったら良くないことが起こる」と出たので、お坊さんに渡されて飼われているようです。食べたりはしないんだね。
スーパーマーケット
帰り道、トゥクトゥクドライバーさんに頼んでLucky Mall 1階にあるスーパーに寄りました。
結構なんでも高いです。ベトナムのスーパーより高い。アメリカ産ジュースが1Lで6ドル近くするのは驚きです。
安いのはフルーツ、野菜くらいで加工品は日本並みかそれ以上の値段がしました。
なんか不思議。物価ってどうやって決まるんだろうと考えてしまうよ。物価が安い国ですが、輸入品は逆に高くなるんですかね……?
それと、この手のスーパーは富裕層向けなのかな? 日本で言うと成城石井みたいな感じ?
夕食はフルーツ盛り合わせ、0.5ドルになりました。夕方なので割引されてるっぽい。マンゴー、パイナップル、文旦っぽいやつが入っていてお得。こういうのは安いんですけどね。
残念ながら写真は撮り忘れました。