長崎観光:風頭山の坂本龍馬関連スポットを巡る

ミニ龍馬像のアイキャッチ画像 九州

この記事は2023年春の旅行記part3です。

長崎駅に到着。路面電車で風頭山近くの電停まで行き歩いて登ります。亀山社中記念館や坂本龍馬之像など龍馬関連のスポットを巡りました。

前回:西九州新幹線「かもめ」で長崎へ&新幹線のこれからを妄想

長崎駅

西九州新幹線「かもめ」で長崎駅へやってきました。筆者が長崎に来るのは今回が初めてです。

長崎駅停車中の西九州新幹線かもめN700S

駅前は工事中でシートに覆われています。駅ビルができるとのこと。

工事中の長崎駅前

ネットで昔の写真が見られますが、新幹線開業に合わせて駅周辺の風景が大きく変わったようです。以前はこのあたりに駅舎と大屋根があったらしい。また、現在の駅舎は5代目なんですって。

歩道橋を渡って長崎電気軌道の長崎駅前電停へ。

長崎電気軌道の長崎駅停留所

3系統 蛍茶屋行きが来るのを待って乗り込みます。運賃は全区間均一運賃で140円と非常にリーズナブル。全国の路面電車のなかでも最安クラスでは? 札幌や高知の路面電車は200円以上したはず。

一日乗車券600円をスマホアプリ(RYDE PASS)で購入したけど、元を取るためには5回以上乗る必要がありますね。普通に毎回払ったほうが良かったかも。

上野撮影局跡

3系統 蛍茶屋行きに乗り、新大工町の電停で降りました。ここから歩いて風頭山に登れます。

興福寺、亀山社中記念館、若宮稲荷神社の方向を示す標識

電停から少し行くと中島川沿いに上野撮影局跡があります。

上野撮影局跡

ここは幕末から明治にかけて活動した写真家、上野彦馬が開設した日本で最初の営業写真館の跡地です。坂本龍馬の有名な肖像写真もここで撮られたそうです。

龍馬の写真と同じ構図で記念写真が撮れるようになっています。なかなか粋なモニュメントだと思います。

上野撮影局跡の龍馬の肖像写真と同じ構図で記念写真が撮れるモニュメント

風頭山に登る

この後は橋を渡り、若宮稲荷神社参道の階段を登ります。

上野撮影局跡から若宮稲荷神社参道へのルート

参道には朱色の鳥居が並んでいます。

若宮稲荷神社参道の鳥居

若宮稲荷神社参道の鳥居

階段の途中、あちこちに猫がいました。

風頭山の猫

ところで今回の旅は荷物をかなり減らしてきています。帰りのLCCに手荷物料金を払いたくないからです。そのおかげで長い階段を登ってもあまり疲れません。コインロッカーなどに預けなくても快適に観光できるし、軽量化っていいです。

亀山社中記念館の案内看板があったので右折。

亀山社中記念館の案内看板

後で思えば、まっすぐ登って先に若宮稲荷神社へ参拝しておけばよかったです。幕末志士ゆかりの神社で、拝殿の横には坂本龍馬の像があるらしい。

けっこう登ってきたので見晴らしがいい。斜面に沿うように建物が並んでいます。長崎が坂の街であることがよく分かります。

亀山社中記念館へ行く道から見た長崎の風景

天気がいいし、この景色を見られただけでも来る価値があった。

龍馬のぶーつ像を発見。

龍馬のぶーつ像

舵輪は固定してあるので動かないそうです。丁寧な注意書きがありますが、なにかあったのかな?

龍馬のぶーつ像の舵輪説明

亀山社中記念館

ぶーつ像のすぐ近くに亀山社中記念館の入り口があります。

亀山社中記念館の入り口

亀山社中は、坂本龍馬たちが幕末に結成した貿易と政治の組織。この建物が活動拠点として使われていました。老朽化していた建物を当時に近い姿に復元し、2009年から一般公開されているそうです。

亀山社中の拠点というイメージとは裏腹に、質素な雰囲気でした。思っていたよりこぢんまりした建物で、昔の民家という感じ。

実際、元は亀山焼の職人の住居として使われていた民家で、龍馬たちは借りて利用していたそうです。亀山社中の亀山はそれが由来なんですって。

民家とはいえ、かつて維新志士が集っていた建物には違いありません。龍馬や幕末志士のファンにはたまらないでしょうね。

撮影禁止の展示物が多かったので中の写真はないです。

風頭公園へ移動

亀山社中記念館前から「坂本龍馬之像」がある風頭公園に向けて歩きます。途中、道標の上に乗った小さめの龍馬像がありました。

龍馬通りの小さめの龍馬像

腕組み龍馬。

龍馬通りの小さめの龍馬像アップ

一部住宅街の中を通りますが、要所要所に案内板が設置されているので迷うことはないでしょう。ありがたい!

亀山社中と龍馬像の案内看板

坂本龍馬の銅像の案内看板

坂本龍馬之像の案内看板

風頭公園

風頭公園に到着。案内図を貼っておきます。

風頭公園の地図

春なのでいろんな花が咲いていて綺麗でした。下の写真はミツバツツジかな?

風頭公園の花

展望台に登りました。いい眺めです。長崎の市街地と港がよく見える。

風頭公園展望台から見た長崎の風景

造船所のクレーンや斜行エレベーターらしきものも見えます。

風頭公園展望台から見た長崎の風景

坂本龍馬之像へ移動。近くには上野彦馬のお墓があります。

上野彦馬先生の墓地参道

展望台、龍馬像、上野彦馬の墓の位置関係は以下の通り。

風頭公園の地図、龍馬像付近の拡大版

長崎の龍馬像は腕を組んでいるんですね。高知の桂浜の像は肖像写真の格好で懐に手を入れてます。

風頭公園の坂本龍馬之像

足にはしっかりブーツを履いている。

風頭公園の坂本龍馬之像の足のあたり

すぐ近くには司馬遼太郎の文学碑が。長編小説「竜馬がゆく」より、竜馬が船で長崎に到着する場面が抜粋されています。

司馬遼太郎文学碑

「竜馬がゆく」は昔ワクワクしながら読んだ記憶がありますよ。文庫で全8巻と長いですが、文章が読みやすく内容も面白かったのでスラスラ読めました。

中高生にも難しくはないでしょう。筆者が初めて読んだのも確かそれくらいの年齢だったはず。

また、タイトルや主人公の名前に「龍」ではなく「竜」の字が使われているのは、架空の人物であることを示すためだとか。史実の坂本龍馬は自分の名前を「竜」の字で書いたことはないそうです。

本作に限った話ではないですが、時代小説や時代劇に対して「史実と違う」と文句を言うのは無粋だと思います。あくまで歴史をベースにしたフィクションですから。

とはいえ『竜馬がゆく』があまりにも人気だったため、世間の龍馬のイメージが本作の竜馬に引っ張られてしまっているとは言われています。

実像から離れてしまったことが気に入らない人もいるのでしょうね。読む側もあくまで小説の架空の人物「竜馬」として認識しないといけませんね。

そうそう、龍馬像と文学碑が設置されているスペースからも街が見渡せました。さっきの展望台のほうが位置が高く、遮るものは少ないですけどね。

近くの石切り場跡を見て公園を後にします。

風頭公園の石切り場跡

バスも利用可能

今回は風頭公園まで歩いて山を登りましたが、長崎駅周辺から風頭山の上まで行く路線バスがあるそうです。

長崎バスを利用する場合は、「長崎駅前東口」バス停から、「風頭山」行きに乗車。終点までの所要時間は定刻通りで21分。

長崎県営バスを利用する場合は、「長崎駅前(交通広場)」バス停から「風頭町」行きに乗車。終点までの所要時間は定刻通りで18分。

どちらも終点で降りれば山の上です。山登りが嫌な場合はバス一択ですね。

(※2023年11月現在の情報です。詳細は長崎バス、長崎県営バスのウェブページでご確認ください)

亀山社中資料展示場

来た道を引き返して亀山社中資料展示場へ。地元有志の方が運営している施設で、入場料は無料。利用者は寄付(募金)ができます。写真撮影OKでした。

亀山社中資料展示場の様子

その名の通り亀山社中にまつわる写真やグッズなど様々な資料が展示されています。

亀山社中資料展示場の様子の内部の様子

なおすぐ隣に若宮稲荷神社があります。寄ればよかった。

下山して橋を見る

帰りは別の道で山を下ります。途中の道で緑色のソリを発見。道が狭くゴミ収集車が入れない地域ではこれに積んで、階段や坂を滑らせて運ぶんですって。坂の街長崎ならではですね。

長崎の坂でゴミを運ぶ緑のソリ

中島川沿いへ戻ってきました。なにやら歴史を感じる立派な石橋が架かっています。

中島川の古町橋

上の写真の橋は古町橋と言うらしい。一覧橋から撮影しました。

なお、有名な眼鏡橋は同じ川に架かっていて距離も近いです。しかし当時の筆者は知らずにスルーしてしまいました。川沿いに歩いてめがね橋電停から路面電車に乗ればよかった。

あと、興福寺も近くにありますね。

旅行先についてあまり下調べせず、行き当たりばったりで観光するスタイルなので、有名観光地の近くに来ても気づかないことが時々あります。前述の若宮稲荷神社も行きたかったなぁ……。

今回の記事はここまで。次回は出島と夜のグラバー園観光について書きます。

次回はこちら↓

長崎観光:出島訪問&夜間開園中のグラバー園から夜景を見る
この記事は2023年春の旅行記part4です。 路面電車で出島に移動し復元された街並みを見学。宿に戻って夕方まで休んだ後、夜間開園が実施されているグラバー園に行き夜景を見ました。 前回:長崎観光:風頭山の坂本龍馬関連スポットを巡る 出島へ ...
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