豊橋から青春18きっぷで東京・南千住までやってきて、山谷(さんや)の安宿に泊まっています。
今回は東京観光。東京メトロの24時間券を使って御徒町、南青山の岡本太郎記念館、渋谷、秋葉原を巡ります。
この記事は2024年1月の東京旅行記録part2となります。前回はこちら↓
東京メトロ24時間券を購入
宿の部屋から見えるスカイツリー(↓)ライトアップされていない昼間の姿もいいですね。意外と地味な色で風景に馴染んでます。
宿を出発し南千住駅へ向かいます。日中の泪橋交差点は全く怖い印象はありません。
南千住駅南側にあるJR貨物隅田川駅を歩道橋から眺めたところ(↓)線路がたくさん。
南千住駅の東京メトロ日比谷線出入口に到着しました。南千住駅にはJR常磐線とつくばエクスプレスも乗り入れていますが、出入口は別のところにあるので注意。
券売機で「東京メトロ24時間券」を購入。東京メトロ全線に24時間乗り放題です。
値段は現在(2024年7月時点)で大人600円。このきっぷの特徴は1日券ではなく24時間券であること。例えば、夕方6時に改札に通して使い始めた場合、翌日の夕方6時まで使えます。いつから使い始めても損にならないのがいい。
今回は節約のため東京メトロ以外乗りません。あとは徒歩でカバー。東京メトロの路線は東西南北に張り巡らされているので、都心周辺の観光地には大体アクセスできます。
なお、このきっぷでは都営地下鉄に乗れないので注意。東京メトロとは別物です。首都圏在住の人や鉄道ファンなら間違わないと思うけど、結構紛らわしいです。
両社の統合の話が出たり消えたりしていますが、個人的にはさっさと統合してくれたほうがわかりやすいのにと思ってしまいます。
ちなみに都営地下鉄の乗り放題も必要なら「東京メトロ・都営地下鉄一日乗車券」が900円で販売されています。24時間券ではない点は注意ですが。
ここから中目黒方面の電車に乗ります。
仲御徒町駅から湯島駅へ歩く
まずは仲御徒町駅で下車。
ここは観光目的ではなく、予防接種ができるクリニックへ行くために下りました。インフルなど一般的な感染症のワクチンなら筆者の地元の田舎でも打てますが、海外旅行用など特殊なものは都会のトラベルクリニックじゃないとダメです。
正確に書くと田舎でも接種は可能ですが、取り寄せになることが多く面倒ですし、値段も都会より高くなりがち。
それと筆者は海外旅行時に推奨されるワクチンをだいたい接種済みですが、年数が経つと抗体価が低下するので、追加接種が必要になります。例えば、国産のA型肝炎ワクチンは接種後5年が目安だそうです。
さて、日比谷線の仲御徒町駅ですが、若干繁華街から外れた場所にあります。そのため地上に出ると、なんとなく裏通り感のある風景が広がっています。
まあ昭和通りは道幅が広く上には首都高が通っているので、裏通りと言うには立派すぎるのですが、ショッピングや観光におけるメインの通りは銀座線が通っている中央通りなのでね。
ちなみにJRの御徒町駅、銀座線の上野広小路駅、都営大江戸線の上野御徒町駅とは改札外通路で接続されています。距離は少しあるけどね。
今回は中央通りに向けて西へ狭めの道を歩きます。雰囲気があっていい街。
JRの高架をくぐったところには「おかちまちパンダ広場」があり、パンダ像が拝めます。ただ、ここから上野動物園は少し離れていますね。JRで動物園に行くなら上野駅で下車するのが良いでしょう。
道の上を通路が通っています(↓)これは、PARCO_ya(パルコヤ)と松坂屋の連絡通路だそうです。
これをくぐると賑やかな中央通りに出ます。左折して南に進むと秋葉原エリアですが、今はそっちには行かず、中央通りを渡ってクリニックへ。
予防接種を済ませたあとは千代田線の湯島駅を目指して学問の道を西に進みます。
仲御徒町駅から湯島駅までは徒歩約10分と意外に近いです。この両駅を乗り換えで使う人は少ないと思いますが、乗り換えできない距離ではないですね。
ところで学問のみちを歩いていて不思議に思ったのですが、大人の店の近くに小学校がありますね。こんな近距離で営業して構わないのでしょうか。都会は土地が足りないから規制が緩いのかな?
そんなこんなであっという間に湯島駅のある通りまでやってきました。
千代田線に乗って表参道駅まで行きます。
表参道駅から南青山を歩く
約18分で表参道駅へ到着、A5出口から地上に出ます。岡本太郎記念館はここから徒歩8分です。出口の近くにあるのは大松稲荷神社。
道沿いには高級ブランド店が並んでいます。筆者には縁のない店です。
このあたりは「南青山」エリア。ポルシェが停まっているなど、全体的にお金持ちの街という雰囲気が漂っています。
岡本太郎記念館へは少し遠回りになりますが骨董通りに出ました。再開発中みたいで、工事が行われています。
岡本太郎記念館は、大通りから少し奥まったところにあります。建物の周りも落ち着いた雰囲気でした。
岡本太郎記念館を観覧
この場所は芸術家・岡本太郎が1996年に84歳で亡くなるまで40年以上暮らしていた自宅兼アトリエでした。その一部を展示棟に建て替え、1998年に岡本太郎記念館として公開されました。
庭では植物が生い茂る中に彫刻が展示され、不思議な生命力を感じさせる空間になっています。屋内のアトリエでは当時の状態がそのまま保存されています。
展示品を観るだけではなく、空間を楽しめる施設でしたね。なんというか、田舎のおじいちゃん家のような安心感がありました。居心地がとてもいいし、なんだか元気になる。
観覧料は大人650円(2024年7月現在)。3000円の年間パス(Taro Passport)もあるようです。首都圏に住んでいたら年間パスで何度も来るのになと思いました。
開館時間は、10:00~18:00(最終入館17:30)。年末年始・火曜日休館(祝日の場合は開館)だそうです。
最新情報や詳細は公式サイトでご確認ください。
写真撮影が自由なのでたくさん撮らせてもらいました。
岡本太郎と敏子の写真が手の椅子の上に置かれています。来館者を歓迎してくれているみたいで温かい気持ちになりました。二人ともすごくいい表情。
岡本敏子は太郎の秘書で養女。実質的にはパートナーで、この記念館の設立に尽力し初代館長を務めた方でもあります。
等身大の像もありました。鮮やかなTシャツは本人がデザインしたものでしょうね。太郎は一般的な芸術作品だけではなく、日用品のデザインをしていたことでも知られています。
アトリエには、ついさっきまで作品制作が行われていたような雰囲気がありました。
太郎の立体作品は止まっているのに動きが感じられ、ずっと見ていても飽きないです。
上を見ると太陽の顔がぶら下がっています。アトリエは吹き抜けになっていて天井が高かった。
次に展示棟の2階へ行きます。階段を上がったところの部屋が第1展示室で、企画展に使われています。今回は「《明日の神話》と《太陽の塔》」というテーマ。
巨大壁画《明日の神話》の制作過程と大規模改修、大阪万博会場に建てられた《太陽の塔》の制作過程の展示がありました。両作品の関係についても触れられています。
第2展示室には絵画作品が展示されていました。強烈な色使いと生命感に圧倒されます。
立体作品、絵画それぞれに共通する要素もありつつ、若干の方向性の違いみたいなものも感じられるのが面白い。
1階にはミュージアムショップがあり、太郎のデザインを用いたグッズや関連書籍が買えます。筆者はポストカードを買いました。
出入口の正面にあるのはブロンズ像の《縄文人》
ゆっくり観ていたら日が暮れていました。庭を観てから帰ります。なお、庭も施設の一部なので一度建物に入って観覧料を支払う必要があります。
《太陽の顔》(↓)
《午後の日》(↓)
南国風の植物が茂りジャングルみたいな雰囲気でした。
《母の塔》(↓)は、川崎市岡本太郎美術館にある塔の縮小版だと思われます。詳細はわかりませんでしたが、試作品なのでしょうか?
参考:川崎市岡本太郎美術館の《母の塔》(↓)
川崎市の美術館には、去年(2023年)の夏に訪れました。たくさんの岡本太郎作品が観られますし、立地や建物の構造も面白かった。生田緑地の中にあって施設の大部分が地面の中に埋まっている独特の構造です。
岡本太郎作品に興味がある方は、ぜひ川崎の方へも行ってみてください。
続きます↓